相変わらずだったアメリカ

海外業務

久しぶりにアメリカに来ている。出張で。8年ぶりくらいだ。あの頃とは僕の状況も変わった。と言っても転職により職場が変わっただけで、黒くて薄い(薄給)のは変わりないので、まあ相変わらずだともいえる。

8年前は南部の地方都市にしばらく滞在したが、今回はもう少し北の地方都市に来ている。

違う州に来たから違う印象を与えてくれるだろうと淡い期待。

しかしデジャブかと思うくらい見かける店は変わり映えがしない。チェーン店ばかり。「小さいけれども可愛い個性的な雑貨屋さん!」みたいなものは皆無だ。おそらく以前はあったのかもしれないがモールやチェーン店に客を取られて壊滅したのであろう。ザ資本主義である。

僕が相変わらずであるのと同じくこの国も相変わらずである。

いや、立ち寄ったモールの閑散ぶりが衝撃的で、ザ資本主義が一段と進んだのを実感できたので、大きく進歩(?)しているといえる。

小さい店をモールが潰し、モールをアマゾンが潰し、そしてその街は廃墟となり、そして誰もいなくなった…結局誰が幸せになったんだろうね…この国の片隅でグランマがつぶやいていることだろう。

夜は駐在の同僚と食事。チアガールのような格好のウエイトレスの店。こういうとこ8年前もいったなー変わんねーなーと食傷気味も、「どや、日本人の男はこういうとこ好きやろ?」と自慢気な顔の同僚に気を遣い、わあ、アメリカぽいですねーと入店。

白人客には愛想を振りまくウエイトレスも我々アジア人には露骨に見下す態度。白人客には「エンジョイ!」と笑顔を振りまくも、我々には「なにさ」とまるで透明人間扱い。

相変わらず変わんねーなー…まったく…

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