マッドマックス・フュリオサ【2024年】リミッターをぶち切って、アクセルベタ踏み、脳汁全開。これは合法的かつ強力な「観る」ドラッグ。

映画

評価・・・96点

キャッチコピー

・超怒迫力ライドでお前の怒りを解放しろ。

・生き残れるのは狂った奴だけ。

監督:ジョージ・ミラー

キャスト

  • アニャ・テイラー=ジョイ(大隊長フュリオサ)
  • クリス・ヘムズワース(ディメンタス将軍)
  • ラッキー・ヒューム(イモータン・ジョー)
  • トム・ハーグ(警護隊長ジャック)
  • ネイサン・ジョーンズ(リクタス)
  • チャーリー・フレイザー(ジャバサ・フュリオサ母)

感想(※以下、ネタバレあり)

映画をカテゴライズする方法はいろいろあります。

例えば、ハッピーエンドかバッドエンドか。例えば、コメディかシリアスか。

無理やり感はありますが、こんな分け方もあります。見せるタイプか、感じさせるタイプか。見る映画か、感じる映画か。

前作、怒りのデスロードは完全に後者にカテゴライズされるでしょう。いや、むしろ、そのカテゴリーの代表作といっても過言ではないでしょう。

このカテゴリーで、他に思い浮かぶのは、トップガン・マーヴェリック。あれも中毒性の高い作品でした。

意外かもしれませんが、マトリックス(一作目)も私的にはこのカテゴリーです。

公開当時、一緒に観に行った妻から「意味全然わかんなかったけど、すんげー面白かった!もう一回観たい!」とキラキラした目で言われたことを思い出します。

この妻の言葉が、このカテゴリーに必須な条件を表しています。

ストーリーの意味なんかわからなくてもいい、なんならストーリーなど無くてもいい、でもすげー面白くて何度も観たくなる中毒性。

マーヴェリックもマトリックスも怒りのデスロードも3回も4回も劇場に足を運ばせる強力な中毒性がありました。

さて、今作のフュリオサ。こちらも前回の怒りのデスロードに負けず劣らず、素晴らしい中毒性でした。字幕版とIMAX版をキメてきましたが、もう一回はキメたいとムズムズしております。

前作も今作もテーマの根底に「フェミニズム」がある、と言われているそうですが、そんな難しいことは知能指数の高いバカな学者や評論家に任せて、我々は頭を空っぽにして、素直にキメればいいのです。

そう、もっと言うならば、マッドマックスシリーズは夏の花火にも似ています。

花火を観た後に、あの尺玉のタイミングが良かったねーなんて言わないはず。「すごかったねー!音デカかったねー!きれいだったねー!」、これでいいんです

そして、「また花火一緒に行こうねー!」と興奮すればいいのです

ウォータンク製造の際にメカニックが放ったセリフが、この映画を表しています。

デカくて、速くて、すげーやつ!(bigger!faster! stronger !)

とにもかくにも、最高!でヒャッハー!なのは保証付なんですが、あえて納得いかないというか、満足できないというか、もっとこうだったらいいのになーと感じた点を下記に記します。ひとりの中毒患者の戯言と思ってお付き合いください。

イモータンのウォー軍団とディメンタスのバイカー帝国とフィリオサの三つ巴の戦いがまるまるカット。ここ一番見たかったところ!私のドキドキを返せ!

フュリオサが落ちぶれて逃げるディメンタスを追いかける構図は興奮もスピード感たださがり。弱きものが強きものをすげー勢いでぶっ飛ばすのが観たいんです。

終盤のセリフがやけに長い。高尚な理論の開陳や心理描写なんか求めてないです。なんならセリフなしでもいいんです。うるさいです。ディメンタス、お前、喋りすぎなんだよ。

まとめ

不満な点は確かにあるが、そんなものを根こそぎ吹き飛ばす圧倒的なパワーがこの映画にはあります。

まさに観るドラッグ。

映画館に急げ!

クソのような日常をぶっ飛ばせ!

傑作です。

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