ヌレ!キレ!ドライ!フケよ、さらば。脂漏性皮膚炎との付き合い方。

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頭がかゆい。

猛烈にだ。

かゆくて、かゆくてタマラナイ!

仕事で行き詰まったときや判断に迷ったときなど無意識にかいてしまう。

冷房対策でカーディガン(ユニクロで990円で購入したものだ)を羽織っているのだが、ふと気づくとその肩に白いものが・・・

そう、フケである。

大量の白いやつだ

電車のなかで時折冴えない中高年サラリーマンの肩にフケがのっているの見て、「きったねぇな、シネ!」、「そりゃ嫁や娘に粗大ゴミあつかいされるわ!」と心の中で悪態をつくことがあったのだが、そんな悪しき心の動きを神様に見られたのか、自分が「シネ!」と思われる番になってしまった・・・

つらいね、悲しいね、因果応報だね。(フケおじさん、これまでごめんね)

そんなフケ頭のゴマ塩頭の僕が、色々試行錯誤の結果、なんとかフケ地獄から脱することができたので、全国の同志諸君と解決策をシェアし、一緒にフケ地獄からおさらばしたいと思う。(みんなを置いていかない、行くときは一緒だ)

いきなり結論

とりあえず結論。

身も蓋もない話だが、しつこいフケは独力では治せない。保険証もって有休とって、さっさと病院へ行け!!大病院じゃなくていい、都心の病院じゃなくていい。町の皮膚科に行け!!!小さな皮膚科で十分だ。

以上だ。

下記は僕の試行錯誤とその失敗の記録である。時間がある方は読んでいただきたい。時間がない方は画面を閉じて病院へいこう。

フケに効くシャンプー

病院に行く前は、とにかくシャンプーを変えればなんとかなるだろう、とたかをくくっていた。

ドラックストアのメンズコーナーにいけば、「あたまのかゆみに・・・」、「フケとサヨウナラ・・・」と宣伝文句が踊っている。

僕も色々試してみたさ。

  • 自然なものがいいだろうと無添加石けん(困ったときはオーガニック)
  • 頭皮環境を整えるスカルプシャンプー(最近よくCMで見かけるぞ)
  • モンゴロイドのDNAを解析したモンゴルシャンプー(なんだか凄そうだ)
  • かゆみとフケ防止に特化したシャンプー(特別感が素晴らしい)

アマゾンのレビューもたくさん見たさ。いろんなブログも読み漁ったさ。

すべて、無駄だ。時間の無駄だ。お金の無駄だ。無駄無駄無駄!

シャンプーした瞬間は「あ、僕も変われるかも??」と淡い期待を抱くのだが、次の日の朝にはカイカイだ。全く効果なし!残り香が変わる程度だ。

シャンプーに金をかける暇があったら、病院に行け!アフリエイターに課金している暇があったら、皮膚科に行け!

頭皮をしっとりさせてみる

フケがでるということは乾燥しているということ?つまり頭皮をしっとりさせればいいのでは?そういえば、冬の風の強い日に唇が荒れることがあるが、あれも乾燥が原因だな、そうか!風といえばドライヤー、ドライヤーで頭皮を乾燥させるのがいけないのだ。

ということで、シャワーのあとはドライヤーを使わない自然に任せる自然乾燥システムを採用してみた。

実はこれは最もやってはいけないことであった・・・(下記参照)

フケの治療は自然に頼らず、医学に頼ろう!病院へ行こう!

ミストサウナで頭皮改善

頭皮が汚いことがフケの原因とネットに書いてあったな・・・高価なモンゴルシャンプーでDNAレベルでしっかり洗髪するとして、とどめにサウナで毛穴の汚れを根こそぎ掻き出してやる。しかしドライサウナは頭皮の乾燥が心配だ・・・

そうだ!ミストサウナで頭をしっとり保ちながら、汗をダラダラ、皮脂をダラダラ、もうこれでフケにまみれた負け犬人生ともオサラバだ。

・・・となる予定であったが、まったく効果なし!気持ちがいいのはその日だけ。翌日からはいつものゴマ塩頭。

サウナはあくまで健康な奴がより健康になるための場所だ。僕たちゴマ塩頭に必要なのは病院だ。

皮膚科を受診

高級シャンプーもだめ、オーガニック石けんもだめ、モンゴロイドのDNAを解析したシャンプーもだめ、自己流の頭皮改善法もだめ、ミストサウナもだめ、とダメダメづくしの八方塞がりとなった僕は、思い切って皮膚科を受診することにした。

フケごときで病院に行くなんて・・・と尻込みする気持ちもあったが、フケだらけのまま出勤し、周りから「フケじじい、シネ」と思われ続けることを想像すると気が狂いそう。皮膚科どころか精神科のお世話になってしまう・・・その思いから重い腰をあげて皮膚科を訪れた。

皮膚科の先生は随分のおじいちゃん。大丈夫かな??フケなんて唾つけときゃ治るよ!はっはっはっ!と言われるんじゃないかと恐る恐る、「フケがひどくて困ってるんですが・・・」と頭を指差したところ、どれどれと頭皮を一瞥して、即座にこういった。

「りっぱな脂漏性皮膚炎じゃな」

「中年になって油が多くなるとそれを餌にするカビも増えて、皮膚が炎症をおこすんじゃよ」

「これはいくらシャンプーしたって治らん。カビを殺さにゃ・・・」

頭皮にびっしりとカビの菌がうごめいて、皮膚をむしゃくしゃ食べているところを想像して、ゾッとした。

おじいちゃん先生から2つの塗り薬について説明を受けた。ひとつはカビ菌に食い荒らされてボロボロになった皮膚を整えるための薬、もうひとつがカビ菌自体を滅殺する薬。

ボロボロ皮膚を整えるだけでは、すぐにカビ菌たちが暴れまわり同じ状態になってしまう。また、カビ菌だけをボコってもボロボロ皮膚は荒れ果てたままだ。

つまり、整えながらボコる、ボコリながら整える、そして落ち着いたら奴らが復活しないように抑え込む・・・というステップが必要とのことであった。

ドライヤーで完全乾燥

おじいちゃん先生からの明日のためのその1は薬を使ってボコれ、整えろ、であった。

そして、明日のためのその2は「乾かせ」である。

風呂からあがったら、徹底的にドライヤーで乾かす必要があるとのことだ。そりゃそうだ。カビの大好物は湿気だ。ジクジクした場所が奴らのホームスイートホーム。無料のドリンクバーで飲み放題。産めよ増やせよの絶好の場所。

そう、自然乾燥などもってのほかなのだ。

思い切ってベリーショート

おじいちゃん先生からの明日のためのその3は「切れ」であった。

せっかくの薬も髪が長いとなかなか奴らに届かない。奴らに届く前に髪の毛に吸収されてしまうのだ。奴らに届かないせいでフケは出るは、髪が薬を吸ってベトベトになるわで最悪だ。

髪を短く切って、薬を奴らにぶち込もう。

異性の目を気にして髪を伸ばしてる場合じゃねえ。むしろフケだらけのベトベトヘアーじゃ陰口の的だ。

僕たちが目指すのはKAT-TUN亀梨ではない。短髪のアーノルドシュワルツネッガー。毎月QBハウスで刈り上げろ!

まとめ

明日のための三カ条をまとめると次のとおりである。

  • 薬を使ってボコって整えろ
  • 風呂からでたらすぐ乾かせ
  • 男は黙ってベリーショート

長々と書いてきたが、まずは病院にいって欲しい。明日のためのその1がなにより重要だ。それ以外は大して面倒でもないし、金もかからない。

そして最後に一緒に復唱しよう。

ヌレ!キレ!ドライ!
ヌレ!キレ!ドライ!

最後に

昨年かその前か忘れてしまったが、ネット界隈でKKO問題というのが話題になった。

KKOいうのは、キモくて(K)金のない(K)おっさん(O)の略である。

それのなにが問題なんだ、俺もお前と同じようにKKOだバカヤロウといわれそうだが、議論の中心となったのそうではなくて、もっとも不幸な人間から救いの手が差し伸べられるべきだが、誰がもっとも不幸なのかを決めるのは、つまり誰が最初に救われるのかを決めるのは、不幸の絶対値ではなく、世間のお気持ちで決まるのだ、という問題である。

たしかに、似たようなひどい境遇にある二人がいて、片方がキモいおっさんでもう片方が美少女であったなら、その向けられる同情も救いの手にも圧倒的な差が出るはずだ。

(あたりまえだ。僕だって美少女のほうを助ける)

たしかに、誰にも同情されず、誰も見向きもされず、最も悲惨で可哀想なのは、美少女やイケメンやアフリカの子供達でなく、身近にいる「キモくて金のないおっさん」じゃねえのか?最も最初に救うべきはKKOだろ?というのが論争の中心だったかと思う。

この問題について僕らにできることはないもない。

解決できない真実と受け止めつつ、僕らは少なくともKKOではないよな、なんせフケは出てないし、それなりに清潔だしな、ははは、他人事だよな・・・と目をそらすことだけだ。

不都合な真実からは目をそらすに限る。

僕らはどうせどん底。フケ程度でもなくなれば、大いなる前進だ。

友よ、明日もなんとかサバイブしていこう。

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