在宅勤務禁止宣言が発令された

仕事

コロナ騒動により、弊社に「なんちゃって在宅勤務」がなし崩し的に導入され、「なんちゃって在宅勤務」の恩恵に預かった者とそうでない者との間に不協和音が高らかと鳴り響いたことについて以前書いた。(とうぜん、僕は後者だ)

今回はその後について書きたい。

当社の多くの社員(幹部のハゲ連中含む)が「なんちゃって在宅勤務」により、ちょっと早めの大人の夏休みを満喫したその陰で、工場の全員と事務所の一部中堅社員に過剰な負担がのしかかった。

そりゃそうだろ、仕事量は変わらず仕事を回す人員が1/3以下になれば、激務にもなる。放り出して逃げ出せばよかったのだが、そこはザ日本人。不満たらたらながらも、「俺たちがやらなければ誰がやる?」とくだらないやる気をだして乗り切ってしまった。

今思えば「やってられっか!」とコロナこわい!在宅勤務する!と仕事を放り出してのんびり自宅でYouTubeでも見ていたほうが社会の変革が進んで、自らの利益につながったのではないか?と思わないわけでもないが、我々ロスジェネ戦士は辛い仕事をやり遂げると快感を得るようプログラムされているので、お祭りみたいな気持ちで、むしろ達成感と高揚感を得ながら乗り切ったのだ。資本家にとって誠に都合のよい生き物である、ロスジェネは・・・。

突然のコロナ騒動であったため、会社がまともな対応を取ることができなかったのはまあ仕方ないな-と大目に見るとして、今後訪れるであろうコロナ第二波に備えて、ちゃくちゃくと本来あるべき在宅勤務体制が準備されているのだろうなー、いくら当社のハゲ役員どもがバカだとしても、同じ失敗は繰り返さないだろうからなーと期待をもって見守ってきたが、どうもそうではないらしい。

クソ役員どもから「在宅勤務は悪である」という結論がなされたのだ。

なぜ、ハゲどもがこのような結論に至ったのだろうか・・・・?

■真っ黒クロスケ出ておいで~

緊急事態宣言が明け、久しぶりに出社した「なんちゃって在宅キンマー」たち。そのうち何名かは真っ黒にこんがりと日焼けしていた。

在宅勤務期間中に平日ゴルフを満喫した奴、朝から晩まで趣味の家庭菜園の世話に没頭していた奴、実家の田植えを手伝う親孝行な奴・・・などなど、こんがりと健康的に日焼けして「久しぶり!」と出勤してきたのを見て、日焼けするために在宅勤務を許可したわけじゃねーぞと役員たちは怒り狂ったそうだが、その怒り狂ったハゲ頭もまた、てっぺんまで真っ黒に日焼けしていたそうだ。

■有休消化率ゼロを達成!

人事部からは「例年有給消化の進む5月ですが・・・昨年の同月の有給取得日数は〇〇日・・・在宅勤務期間中の今年の取得日数は・・・・・(ドコドコドコ、ドラムロールの音)ジャーン、なんとゼロでした・・・」と役員会にて発表。

つまりは在宅勤務と偽って遊んでいたということか!とこれまたカンカン。

まあ在宅勤務といえど、弊社のは「なんちゃって」だから、そうなるわなー。

■僕も私も坂上忍?

彼らは、在宅勤務中にできる仕事もなく、一日中ワイドショーを鑑賞。ばっちり洗脳されて、小さな坂上忍が大量発生。コロナ情勢に異常に詳しいが、しかし仕事から1ヶ月以上離れていたことから仕事には異常に疎くなった奴らが大量に発生した。

想像してごらん、仕事ができない小さな坂上忍たちがピーチクパーチクやっていることを。もう、ここは動物園だ。

■で、結局在宅勤務で効率あがったの?

ハゲ役員たちの関心事は利益・効率・生産性。結局、在宅勤務導入でどうなったの?という問に対して、経理部からは「売上についてはコロナの影響を受けまして・・・、効率や生産性の面では有給休暇取得がゼロであったことを考えると・・・、経費の面では在宅勤務しなかった社員たちの残業時間が大幅にアップした関係から・・・」としどろもどろ。結論はなんなんだね!?在宅勤務は当社にとって利益をもたらしたの!?とハゲたちに詰められて、「数字面ではむしろマイナスです」と答えざるを得なかったそうだ。

そんなこんなで、弊社ハゲ役員は在宅勤務禁止令を高らかに宣言することに至った。今後、緊急事態宣言がでようが、なにしようが「そんなの関係ねー」とアナーキースタイルを貫く。とはいうものの、高齢者(ハゲ役員含む)がコロナにかかるのは怖いよねと高齢者のみ在宅勤務OKという、アナーキーかつシルバーデモクラシーなスタイルを確立するにいたったのだ。

なんどもいうようだが、当社の在宅勤務はルールなし、機材なし、仕事の割り振りなし、勤怠管理なしのナイナイ在宅勤務、すなわち、なんちゃって在宅勤務であり、世の中の「正しい」在宅勤務とは異なることをご理解いただきたい。そして、「正しい」在宅勤務が世の中に広がり、多くの労働者が救われることを願ってやまない。

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